Chihiro

Chihiroです。よろしくお願いします!

経歴

  • 大阪大学大学院 理学研究科数学専攻 博士課程を卒業
    専門は幾何学で、Teichmüller空間という「曲面への座標の入れ方を集めた世界」について研究しています。
    数学や物理において、空間内での物の動きなどを考えるとき、座標はなくてはならないものです。2次元の空間だけでも色々なものを考えることができますし、そこに入れることのできる座標は何種類かのパラメータを持った様々なものがあります。それらを集めた”空間”にさらに”座標付け”するといった研究です。
  • 中学校非常勤講師
    中高一貫校の中等部で数学を教えていました。小学生から高校生の様々な子どもたちを対象として数学などの教科の学習を支援する活動もしています。
  • 大学非常勤講師
    大学で理系の学部1回生に線形代数や基礎解析学などを教えています。大学の外でも、数学をより深く・広く知ってもらうために、てくますゼミ・講座を開催しています。

好きなこと

  • 数学
    小さいころから数学が好きで、算数の授業中に先生と議論で対立したこともあります……。考えることで「わからなかったものがわかるようになる」嬉しさも好きですが、「わかっていたつもりのものがわからなかったと気付く」嬉しさは格別です!

    例えば、数学には「結び目理論」という分野があります。様々な形に結ばれたあと両端をつないで閉じた結び目たちを、どれとどれが同じでどれが異なるかを調べる学問です。
    下図の黒い結び目はひねることで赤い結び目と同じ形にすることができます。では、青い結び目と同じ形にすることはできるでしょうか?空間図形の想像が得意な人は不可能であると答えられるかもしれませんが、納得できる説明を付けることはできるでしょうか?
    その説明は意外と難しいのです。これが「わかっていたつもりのものがわからなかったと気付く」です。数学ではこの気付きをもとに、本当にわかるための取り組みをします。
黒と赤は自明な結び目,青は三葉結び目と呼ばれています。
  • 論理パズル,謎解き
    解くことも好きですが、作ることが大好きです。量産型の謎解きやペンシルパズルも嫌いではありませんが、今までにない議論を提起する逆説的な論理パズルが興味の中心です。
    専門は「登場人物も推理する論理パズル」です。新しいパズルのネタを日々考えて過ごしています。ここのブログにも問題をたくさん載せていくので、ぜひ考えてみてください!

 いくつかおすすめの論理パズルを紹介します。

 単純だけど奥が深い、論理パズル作家としての自己紹介用のパズル「論理包含の3兄弟」

 パラドックスをモチーフにしたパズルシリーズのひとつ「パラドックスな子供たち」

 難しさと美しさを追求したパズル「推理ポーカー」

  • ボードゲーム
    人狼ゲームのような正体隠匿ゲームや推理をするボードゲームが好きです。盤面の情報から、「相手に何が見えているのか」,「自分に何が見えていると相手から思われているのか」,……ということを延々と考える楽しさが魅力です。
    実際の人間とやると、考えが至らない人や合理的でない人がいたり,そういう人の存在を考慮して推理する人がいたりして、推理の土台の完全性が崩れています。その崩れ方の程度を(勘で)決め打って推理を当てられるように頑張る面白さが対人戦にはあるのです。

 遊ぶだけでなく、作る(考える)ことも大好きです。
 もし形になったら、みなさんが遊べる日が来るかもしれません……!

テストプレイ用に作ったカード

最後に

ここまで見てくださり、ありがとうございました。
もし良ければ、仲良くしてください!

外部リンク

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