創作パズル 論理包含の3兄弟

はじめに

論理包含とは「○○ならば△△」という形の文のことです。

日常生活でもよく使うことばのひとつですが、正しく理解できているでしょうか?
文章のなんとなくの雰囲気で意味を受け取らないように注意して、次のパズルを解いてみましょう!

考えてみよう

問題

太郎,次郎,三郎は年齢が異なる男3人の兄弟です。
太郎の弟ならば次郎です。
次郎の弟ならば三郎です。
このとき、3人を年上から順に並べてください。

少し下にスクロールすると解答があります。














解答

三郎,太郎,次郎

解説

太郎の弟ならば次郎なので、太郎には弟が2人いてはいけません。
よって、太郎は長男ではありません。

次郎の弟ならば三郎なので、次郎には弟が2人いてはいけません。
よって、次郎は長男ではありません。

つまり、三郎が長男となります。

次郎の弟ならば三郎なので、次郎は太郎よりも年上ではありません。
ゆえに、太郎が次男で次郎が三男となります。

また、この順であれば条件をすべて満たしています。

背景

なんとなくの雰囲気で安易に太郎,次郎,三郎と並べてはいけません。
この並びだと太郎に三郎という弟がいて、「太郎の弟ならば次郎」に反しています。

「○○の弟ならば△△」は「○○に△△という弟がいる」に似ていますが、次の点で異なります。

  1. ○○に△△以外の弟がいない。
    太郎に三郎という弟がいる並びは「太郎の弟ならば次郎」に反している。
  2. ○○に弟がいるとは限らない。
    解答の次郎には弟がいませんが、「次郎の弟ならば三郎」に反していない。

この論理パズルは簡潔でありながら、「ならば」の2要素が味わえる問題になっています。

最後に

いかがでしたか?
簡単な問題なようで、太郎,次郎,三郎と並べてしまった人も多かったのではないでしょうか。

これからも、面白いパズルを紹介していきたいと思います。

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