目次
はじめに
論理包含には慣れたでしょうか？
前回紹介した論理包含の3兄弟が解けた人は、難しくなった6兄弟の問題に挑戦してみましょう。
新しい驚きはありませんが、いい感じに複雑になって手応えがあると思いますよ！
考えてみよう
問題
少し下にスクロールすると解答があります。
解答
タクミ，サツキ，ナギサ，カオル，アキラ，ハルカ
解説
一番年上の人が男だとすると、アキラ，カオル，ナギサのうち少なくとも2人の兄になるので、「カオルである」，「サツキである」，「ハルキである」のうち少なくとも2つを満たさないといけなくなり矛盾します。
よって、一番年上の人は女です。
一番年上の人が女なので、サツキ，タクミのうち少なくとも1人の姉になります。
一番年上がタクミの姉だとするとナギサになり、サツキの姉にもなるので「タクミである」も満たさないといけなくなり矛盾します。
よって、一番年上はサツキの姉でタクミです。
一番年上がタクミに決まったことにより、二番目に年上の人も男ではないと言えるようになります。
二番目に年上の人が男だとすると、アキラ，カオル，ナギサのうち少なくとも2人の兄になるので、「カオルである」，「サツキである」，「ハルキである」のうち少なくとも2つを満たさないといけなくなり矛盾します。
よって、二番目に年上の人は女です。
サツキが二番目より年下だとするとサツキに姉が2人いることになり矛盾します。
よって、二番目に年上なのはサツキです。
二番目の年上がサツキに決まったことにより、三番目に年上の人も男ではないと言えるようになります。
三番目に年上の人が男だとすると、アキラ，カオル，ナギサのうち少なくとも2人の兄になるので、「カオルである」，「サツキである」，「ハルキである」のうち少なくとも2つを満たさないといけなくなり矛盾します。
よって、三番目に年上の人は女で、年下3人が男です。
六番目に年上の人には兄が2人いるので、アキラ，カオル，ナギサではないハルカになります。
五番目の年上がカオルだとすると、その兄である四番目の年上はサツキでなければならないので矛盾します。
五番目の年上がナギサだとすると、その兄である四番目の年上はハルカでなければならないので矛盾します。
よって、五番目に年上なのはアキラで、その兄である四番目の年上はカオルです。
ゆえに、三番目に年上なのはナギサとなります。
また、この順であれば条件をすべて満たしています。
背景
この問題の条件文は、仮定と結論に出てくる人物の名前が階段のようにずれながら並べられています。
パズル作りをするときは、できるだけ対称的できれいな問題文になるように努力しています。
このような条件文は、男兄弟だけだと3つ以上並べることができません。
最年長が2人以上から兄だと言われ、名前が食い違って矛盾を起こすからです。
性別を考慮することによって、6人まで登場人物を増やすことができました。
最後に
性別が確定しない中性的な名前っていいですよね。
では、また！
この記事もオススメ
このパズルの原理が知りたいなら……
全探索でもこのパズルを解くことができます。
論理包含を扱ったパズルはこちら。
アキラ，カオル，サツキ，タクミ，ナギサ，ハルカは年齢が異なる男3人女3人の兄弟姉妹です。
アキラの兄ならばカオルです。
カオルの兄ならばサツキです。
サツキの姉ならばタクミです。
タクミの姉ならばナギサです。
ナギサの兄ならばハルカです。
このとき、6人を年上から順に並べてください。